異業種から飛び込んだリハビリの世界。私が自己研鑽を続けた理由
2006年に社会医療法人青洲会に入職。急性期や回復期のリハビリだけでなく、老健施設や通所リハビなど在宅分野を経験。リーダー業務などを経て、2016年からは百年橋リハビリテーション病院(旧・博多堤病院)の回復期リハビリテーション病棟の立ち上げに従事。
▼目次
・青洲会での歩み
・大切にしている私の仕事観
・セラピストとして、次のステップへ
青洲会での歩み
― これまでの経験
福岡青洲会病院の急性期・整形(運動器)チームでキャリアをスタートしました。2年目には長崎の青洲会病院に異動し、併設の老健施設・通所リハビリにて1年間勤務。その後、福岡青洲会病院に戻ってからは回復期リハビリテーション病棟や急性期・脳血管チームなど超急性期~回復期まで幅広く経験しました。2016年から博多堤病院(現在の百年橋リハビリテーション病院)に異動し、回復期リハビリテーション病棟の立ち上げに従事しました。
― リハビリスタッフ2名からの立ち上げ
2022年4月に百年橋リハビリテーション病院として新しくオープンした当院ですが、私が博多堤病院に異動した当初は2名でのスタートでした。そこから毎年少しずつスタッフが増えていき、今現在では40名を超えるリハビリスタッフが在籍しています。
異動した当初は、仕事の進め方や文化の違いに戸惑うこともありました。立ち上げ期を任された自分の役割として、博多堤病院がもともと持っていたスタッフ同士の人間関係の良さを活かしつつ、青洲会で身に付けた最新のリハビリテーションを現場に取り入れていくために、看護師や他職種との連携・協働に力を入れて取り組んできました。
大切にしている私の仕事観
― 1年目でぶつかった壁
私は異業種からキャリアチェンジをして理学療法士になりました。『資格を取得して、この業界でやっていく』という強い覚悟でいたので、専門学校での勉強はかなり頑張りました。おかげで割りと良い成績で卒業することができました。
ところが働き始めて1年目から『思うように患者さんを治せない』という壁にぶつかりました。自分としてはかなり勉強して資格取得したつもりでしたが、『先輩方が担当すると良くなるのに、自分はなかなか治せない』というショックな経験をしました。
私は理学療法士として、“患者さんの痛みを和らげたり元気に動けるようにリハビリをする”その対価としてお金をいただいているという意識でいました。「患者さんを治せないのに、リハビリの仕事をしていて良いのだろうか?」と真面目に悩んでいました。
― リハビリのプロとして、自己研鑽を続ける
『なんとかして患者さんを良くしたい』『治療効果のあるリハビリ技術を習得しなければ』と考えた私は、院内の先輩スタッフだけでなく、院外のセミナーなどにも積極的に参加して講師の方々や学校の先生に教えを請うことで自己研鑽に励みました。
1年目で壁にぶつかる経験をしたことで、資格を取得して働き始めてからも自己研鑽・勉強を続けることの大切さに気付くことができました。
今は技術・経験を積み重ねて来たことで、自分のリハビリ治療で患者さんから感謝されることも増え、ある程度プロとして仕事ができているという喜び・やりがいを感じながら働くことができています。
セラピストとして、次のステップへ
― 働きやすい環境をつくる
現在は主任という役割をもらって、回復期チームの事業計画の達成という責任を持っています。リハビリの提供実績・効果に係る実績をしっかりと上げていかなければいけません。そのためにはリハビリチームの力だけでなく、患者さんの療養生活上のお世話をしてくれる看護師やソーシャルワーカー等の多職種との連携がとても重要になってきます。リハビリで動作訓練の評価を行い、介助量を調整してもらう。そういった連携が短期間でのリハビリ効果を生み出します。
新しい病院なので、他部署・他職種との連携は作り上げていっているところです。みんなが働きやすい環境にするために、自分の力を使っていければと考えています。
― 就職を検討している方へ
私自身、就職してからの自己研鑽の重要性を身に沁みて感じてきましたので、人材教育には力を入れていきたいと考えています。
今年も非常に多くの新人さんが百年橋リハビリテーション病院に入職してくれました。当院はプリセプター制度を導入し、最初は先輩と一緒に患者さんを評価しながらリハビリ業務全般を習得していきます。またクリニカルラダーを導入し、知識・技術面の成長を見える化して進んでいくことができます。朝の勉強会やラダー勉強会が院内で定期的に開かれるので、漏れなく成長していくことができます。チーム内で治療がうまくいっていない患者さんがおられたら、すぐにみんなでディスカッションをして、実践的な指導・アドバイスができる『一人にさせない』フォロー体制を整えています。
当院で働く魅力は、人間関係が良く意見が言いやすい環境。そして回復期・地域包括ケア・通所・外来・訪問リハビリと一通り経験ができ、自分の強みを見つけることができる環境です。当院に興味がある方は、ぜひ見学して直接雰囲気を感じてみてください。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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