リハビリを頑張る患者さんから元気をもらえる。病院での介護のお仕事
子どもの頃から人と接することが好きだった彼女は、福祉系の短大を卒業後、堤病院に就職し、3年間の実務経験を経て介護福祉士の資格を取得されました。その後も青洲会グループ・博多堤病院の病棟介護スタッフとして長く働き続ける彼女の原動力は、プライベートで参加するレクリエーション活動にあるそうです。そんな彼女の仕事観や博多堤病院・新病院についてお話を伺います。
・私が介護の仕事を続ける理由
・私が心がけていること
・新病院で働く魅力
私が介護の仕事を続ける理由
― 得意なこと好きなことを仕事に
卒業後の進路を考えていた当時、ボランティアや社会福祉といった言葉が世の中的に少しずつ広がってきていた頃でした。高校がカトリック系の学校だった私は、「人を思いやる」といった教育に日常的に触れていたこともあり、福祉系の学校への進学を希望しました。小さい頃から人と接するのは好きで、得意なこと・好きなことが仕事にできたらいいなという気持ちでいました。最初は子どもが好きだったので保育士さんとかも考えていたのですが、なりたい自分は「先生」という立場ではないことに気付き、それから介護の道へシフトしていきました。
― リハビリを頑張る患者さんから元気をもらえる
私が入職した当時の堤病院は療養病院でしたので、患者さんの病気の状態も今とは違いました。長期入院の患者さんが多く、レクリエーションの時間やお楽しみの時間が多くあり、ゆっくり穏やかに時間が流れていました。
今は青洲会グループの博多堤病院となり、2022年春にオープンする百年橋リハビリテーション病院に向けてリハビリスタッフも大幅に増え、回復期の病院として生まれ変わろうとしています。昔に比べると、入退院が増えたことで仕事面では忙しくなっている部分もありますが、リハビリを頑張って、歩けなかった患者さんが元気に歩けるようになって帰っていくのを見られるのはすごく楽しいです。関わらせていただいている自分自身も、頑張ってリハビリをする姿を見ることで前向きな気持ちになれます。退院される患者さんを見送る際、「ここまで治ったよ!」とお話してくれる方もおられ、そんな時は「あぁ、この仕事をしていて良かったな」と思える瞬間です。
私が心がけていること
― 職員が笑顔で楽しく過ごせば、患者さんもホッとできる
私が仕事をしていく上で大切にしている考え方は、「患者さんも職員も、みんなが楽しく過ごせるように」ということです。患者さんの一番身近にいる看護師さんや私たち介護スタッフが笑顔でいると、患者さんもホッとする。そんな時間をたくさん作りたいと思っています。
患者さんにとっては、ここが生活の場です。今は特にコロナの影響でご家族との面会など制限をかけていることも多く、患者さんの中には「病院に閉じ込められている」と、すごくストレスを感じている方もおられます。そんな時に、業務の忙しさにいっぱいになって余裕が持てないと、患者さんの気持ちを分かってあげられません。私自身も実は浮き沈みが激しい方でしたが、ある時から、忙しく体が疲れているときでも考え方一つ変えるだけで笑顔で楽しく過ごせる「ポジティブシンキング」を心がけて、いつでも笑顔でいられるように努めています。
また、テレビや本で「アンガーマネージメント」について目にし、少し勉強したことがあります。怒りの感情が来たときには6秒間数えて、上を向いてふぅーっと深呼吸をすると気持ちをリセットすることができます。今は新病院オープンに向けて、新しいスタッフも多く入職してきています。「早く仕事を覚えなきゃ」と一生懸命に頑張ろうとしすぎているスタッフを見かけると、「焦らなくていいよ。ふぅーっと息抜きして。」と声をかけるようにしています。小さなことですが、心がけ1つでみんなが笑顔で楽しく過ごせるようになれたらなと考えています。
― プライベートでも楽しく笑顔でいること
私が笑顔で楽しく、そして長く働き続けることができている理由として、プライベートで参加しているレクリエーション活動があります。学生のときにレクリエーションの授業があり、その後福岡市レクリエーション協会に入り、そこで初めて、「人とのふれあいや遊びを通じて学ぶ機会を提供し、子どもやお年寄りの健康で豊かな生活をつくる」というレクリエーションの世界と出会いました。そこで目にしたのは、70~80歳近い方が年齢や体力にかかわらず、すごくイキイキと活動しておられる光景でした。それがきっかけで、レクリエーションの世界に興味を持った私は、仕事とは別で、プライベートで参加をするようになりました。私が今やっている活動は、小さいお子さんからお年寄りまで参加できるウォークラリー大会を企画・運営をしています。グループで参加して、みんなで協力してクイズを解きながらゴールを目指して歩くという、楽しみながら健康づくりができるレクリエーションです。私自身、この活動に携わることがすごく楽しくて、エネルギーをもらっています。プライベートでの活動を通じてエネルギーを充電することで、仕事も楽しみながら続けることができていると感じます。
新病院で働く魅力
― 新病院でもみんなが笑顔で過ごせるように
新病院のオープンに向けて、新しく入職されたみんなが働きやすいように、受け入れの準備を進めています。介護の資格を持っていなくてお仕事を始められる方も多くいますので、未経験の方々でも仕事にスムーズに慣れてもらえるように、入職後の業務面でのフォロー・教育システムの準備を進めているところです。具体的には、業務マニュアルや技術チェックリストなど、これまでは口頭で伝えられていた教育・指導の情報を見える化しています。今までは人数も少なかったので、それで伝わってきたことではありますが、新しいスタッフが増えても、これまで堤病院・博多堤病院が育ててきた「あたたかみ」のあるケアが続けられるようにしていきたいと思います。
― 就職を検討している方へ
新しいスタッフの中には、介護とは全く異なる業界からチャレンジしてこられたスタッフもいます。病院は命の現場ということで、「大変そう」と心配されると思うのですが、基本的には「患者さんの生活を支えること」が私たち介護スタッフのお仕事です。人と接するのが好き、人とお話をするのが好きという方には、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。技術的な面は、看護師さんやリハビリスタッフも近くにいて色々と教えてくださいますし、私たち介護スタッフがサポートして少しずつ慣れていってもらえればと考えています。
看護部は、年齢層がすごく幅広く、20代から50代後半の方までいらっしゃいます。大きな病院に比べると人数は少なくなりますが、その分お互いに協力し合って、声掛けしながらチームでお仕事を進めていくので、風通しの良さやチームワークの良さが自慢です。まだお子さんが小さく子育て中の方から、お子さんが大きくなられて復職を検討される方まで、たくさんの方に病院見学などにお越しいただければと思います!
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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